
「岡山シーガルズ」の選手と活動を多方面から支え、チームの魅力を発信。
「岡山シーガルズ」は、日本バレーボールリーグ機構に所属する女子バレーボールチームの中で数少ない、地域密着型の市民クラブチームです。2001年に富山から岡山に本拠地を移し、2006年にはチーム名に『岡山』を冠し、名実ともに岡山に根ざしたチームとして活動してきました。これまでに2005年の岡山国体を含む国体5連覇・通算10度の国体優勝を成し遂げたほかVリーグでの2度の準優勝を果たすなど輝かしい戦績を残し、近年では毎年日本代表選手を輩出するまでに成長しました。私は2007年から13年間、選手として在籍しました。2020年5月に引退後、7月1日から岡山シーガルズ(株)第一営業部に所属し、事務局の広報担当スタッフとしてチームを支えています。業務内容は、県内外の企業様に対するスポンサー営業活動や各種メディア取材等に対応するPR活動が中心ですが、選手の練習や生活のサポート、遠征時の帯同、ホームゲーム開催時の会場設営やポスター・チラシ配りなど、様々な業務に携わっています。現役時代とは異なる事務局の業務は覚えることも多いですが、周りのスタッフに教えてもらいながら精一杯頑張っています。一方、市民クラブチームである「岡山シーガルズ」は地域活動や地域交流を大切にしているので、県内の幼児・小学生や中高生、ママさんを対象とするバレーボール教室等の地域活動に年間200回以上参加し、地域の皆さんと触れ合うイベントも多彩で、私もバレーボール指導等に携わっています。
コートの仲間を見て、自分の役割に目覚める。 ー ターニングポイント ー
私は出身地の大阪でバレーボールを始め、中学時代に大阪府代表、2006年に春の高校バレー(春高バレー)に出場し、その頃から河本監督の指導を受けていたので「バレーボールを続けるならシーガルズ」と決めていました。2007年の正式加入から引退までシーガルズ一筋で、リベロやアウトサイドヒッター(レフト)として成長し、2010年には日本代表に選出されました。ところが、岡山シーガルズは2016/17シーズンにチャレンジリーグ降格を経験。しかも、その年に私は体調を崩し、シーズン中、1度も試合に出られませんでした。ほとんど練習もできず、サポート側のスタッフとしてベンチには入っていたのですが「選手としてはもうダメなのかな」と引退を考えていました。でも、コートの外からチームのみんながプレミアリーグへの昇格を目指して必死に戦う姿を見ていたら「諦めちゃいけない。もう1回、自分も限界まで頑張ろう」という熱い気持ちが湧いてきました。チームは1年で1部リーグに復帰。その前後から体のキレも良くなり、また、サポート側を経験したことで考え方の幅が広がり、「これがスポーツの力なんだ」と改めて実感できました。2019/20シーズンは川島 亜依美選手と共にキャプテンを務め、仲間同士の結束を高めてチームも準優勝することができました。そして、2020年5月に引退。バレーボール一色の人生から、第一営業部の配属となり、書類作成など不慣れで分からないことばかりの中、不安や戸惑い、悩みは尽きません。それでも、選手たちが「1つのミスが負けにつながる」という高い緊張感の中で頑張っている姿を見るたび、「私も頑張ろう」と自分に言い聞かせ、諦めずに頑張っています。
日本一を目指すチームにふさわしいスタッフになりたい。
「岡山シーガルズ」のモットーは「考える心のバレー」。強みは「心の強さ」だと思います。外国人選手や日本代表選手が多く所属している企業チームに勝つために、戦略的な攻め方など、心を駆使して工夫しないと勝てません。監督の指導は厳しいですが、練習の中で「次に何をすることが今のチームに必要か」と考える習慣や物事を整理する力が身に付き、大事な場面で実力を発揮できるよう、判断力や対応力、集中力も磨かれます。選手の多くがチームに入るまでは目立った実績が無くても、加入後に大きく成長し、日本代表に選ばれることも有るほど力を付けているのも、そうした心を育ててくれる土壌があるからです。私も、選手時代から常に人の動きを見て考える習慣を養ってきたので、今も先輩の仕事を見て聞いてメモして覚え、先を考えて動くようにしています。一方、スタッフを経験したことで、たくさんの支えの中で夢に挑戦できていたのだと改めて感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。今後は選手生活での経験を生かし、営業やPR活動でチームの魅力をより深くわかりやすく伝え、スポンサー企業様やファンの皆さんとチームをつなぐ役目を果たしたいです。さらに、みんなの気持ちを一つにできるよう選手とスタッフの結びつきや絆を強める架け橋となって、チームの日本一実現に貢献したいと思います。
知らない間に誰かに支えられている
選手時代は見えなかったスタッフの
支援に感謝。選手にも伝えたい。
多くの企業様に応援していただき、スタッフの方々に支えられて、選手は試合に臨むことができます。現役時代にもそれは認識していましたが、スタッフになって初めて気づいた「こんなことまでしてくれていたなんて」ということも多いです。寮で使っていた寝具も、同じものを購入しようと調べて上質な製品だったと知りました。これまでは気づかなかった支援に改めて感謝するとともに、見えないサポートがあることを選手にも伝えていきたいです。
分からないことは隠さず解消する
分かったふりは周囲にとって大迷惑。
自分で考えて分からなければ質問を。
バレーボールはチームプレーなので、作戦やフォーメーションなどを理解していないのに分かったふりをすると、周囲に大きな迷惑をかけてしまいます。仕事も同じだと思います。特にパソコン作業は分からないことばかり。先輩に一から教えてもらうのは申し訳ないので、ある程度まで自分で調べ、それでも分からないことは素直に「分からない」と伝え、教えていただいています。
常に万全の体調にコントロールを
体調管理の基本は食事・睡眠・休養。
外食時も栄養バランスに気を付ける。
選手時代は厳しく体調管理を行い、生活リズムも一定に保っていました。やはり健康の基本は、しっかり食べて寝ること。現在も、どんなに疲れても入浴はシャワーで済ませず、湯船に浸かるようにし、一日の疲れを完全に取るようにしています。食事は、寮の管理栄養士にお任せでしたが、現在は自炊を中心に、添加物を摂らないようにしています。ですが、おいしいものが大好きなので、ときには何も気にせず甘いものやその時に食べたいものを食べます。
ある1日のスケジュール
- ★6:45
- 起床、身支度、お弁当作り、朝食
- ★8:20
- 出勤
- ★8:35
- 出社、整理整頓
- ★9:00
- 業務開始、ミーティング
- ★12:30
- 昼休憩・昼食
- ★13:30
- PR活動、取材対応など
- ★18:00
- 終業
- ★18:30
- 帰宅
- ★19:00
- 夕食準備
- ★20:00
- 夕食、家事
- ★21:00
- TVを見る、翌日の業務確認
- ★22:00
- 入浴
- 24:00
- 就寝

岡山シーガルズ株式会社
第一営業部 広報担当
𠮷田 みなみさん
32歳
[将来の夢]
長期の海外旅行
[オススメの本]
『思いわずらうことなく愉しく生きよ』江國香織
『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん
[自分磨き術]
食事も美容も、できるだけ添加物を摂らない。どんなに疲れていても湯船に浸かる。
[休日の過ごし方]
少し贅沢な食事を楽しむ。
おいしそうなお店を探す。
所在地:岡山市北区厚生町3-1-15 岡山商工会議所ビル8階
HP:https://okayama.v-seagulls.co.jp
従業員数:43名