
レベニュー業務とWebセールス業務により顧客満足度と収益増に貢献。
「ANAクラウンプラザホテル岡山」は、世界最大級のグローバルホテルチェーンIHGホテルズ&リゾーツの一員として、「すべてのお客様に真のホスピタリティを提供すること」をお約束し、世界中から多くのお客様をお迎えしています。私は現在、レベニューアナリストとWebセールスマネージャーを兼務しています。レベニュー業務は、お客様の動向や満足度のデータを分析し、数字から見えてくるビジネスチャンスをセールスチームに示し、アクションやプランを提案することで顧客満足度の拡大と収益の最大化を図る仕事です。IHG本部や、当ホテルのフロント、予約、営業、レストランなど各部署と連携しながら、価格設定やマーケット販売戦略などを調整する役目も担っています。また、調査分析のほかに収益管理、イベントやコンベンション情報の収集、官庁や商工会などとの連携・相互情報提供、競合ホテルのモニタリングなども行います。同時に、Webセールス部門(海外OTA、国内OTA)のマネジメントを担当。新しい宿泊プランを作成したら会議で承認を得て、すぐ各部署と調整し、当日には販売を打ち出すなどスピード感を大事にしています。
(※OTA:Online Travel Agentの略。インターネット上だけで取引を行う旅行会社)
数字を扱う部署へ異動。 ー ターニングポイント ー
私は、ホテルのフロント業務に憧れて入社。宿泊予約係を経験した後、Web活用の高まりを受けて発足した「Webセールス部」の担当を打診され、新しいことに挑戦することが好きな性格なので喜んで受けました。グループホテルで同じ業務を担当されている方の元で研修を受け、希望いっぱいで新しい業務に挑んだのですが、最初は売上目標にプレッシャーを感じ、「売れる」と思ったプランが売れなかったり、数字が落ちると自信を失ったりしました。そんな時、研修でお世話になったホテルの方からの「プランを打ち出したら反応を見てすぐに分析し、継続するか内容変更を行うなど、トライアンドエラーを繰り返し、スピーディーなアクションを心がけて」というアドバイスがとても頼りになりました。他のホテルで好評な宿泊プランを打ち出すことにも挑戦。すると徐々に自分で作成したプランや広告などへの反応が高まり、売上にも反映されてやりがいを感じ、仕事がどんどん面白くなっていきました。2018年からレベニュー業務を兼務することになり、Webの仕事を後輩に引き継ぎながら、新しい業務の研修を受けました。2018年西日本豪雨災害時の利用客数減少、2020年の緊急事態宣言期間中の大幅な予約減少など、想定外の事態を経験。前年データが全く通用しないため、直近データの洗い出しや分析を行い、先々の利用予測を作成しました。社内で話し合い、人件費や経費などを調整しながら状況に応じて柔軟に対応していく中、コロナ禍の2020年に企画した「駐車場付き・2食付きホテルステイプラン」がヒット。どんな場面でもデータを正しく活用できれば攻める機会があることを証明でき、ホテルの経営にも貢献できたことで改めて仕事のやりがいを実感できました。
知識を後輩に引き継ぐことが会社の財産となり、自分の未来につながる。
Webセールスの仕事については、立ち上げから長い間1人で対応してきたので、それぞれの作業に期限を設定し、スケジュール管理の徹底を心がけてきました。業務の研修で知り合った、全国のグループホテルの担当者との情報交換を頻繁に行い、課題やトラブルに直面した場合は相談するようにしてきました。インターネット上で旅行プランを販売している海外・国内OTAサイトの担当者とコミュニケーションを取り、マーケット状況やエリアの動向など、データ以上のヒントを得ることも大切にしてきました。今後も、収集分析したデータをもとにビジネスチャンスを探し、スピード感を持って、お客様に喜んでいただけるような新プランを続々と販売していきたいと思います。一方、このように当ホテルでは自分しか担当できていない業務があるので、自分の知識を後輩に教え、引き継ぐことが私の使命だと思っています。それが当ホテルの財産になり、さらに、今後も新しい業務に挑戦をしていきたい私にとってもプラスとなると思っています。
データと分析をもとに意見を伝える
管理職の会議やミーティングに出席し、
数字に基づいた自分の意見を発信。
私が後輩に伝えたいことは「相手に関係なく、自分の意見を積極的に発信することでキャリアが開ける」ということ。私の場合は、必ず自ら分析したデータを添え、数字と情報、エリアの状況などを俯瞰的に捉えた、明確な根拠に基づいて発言しています。週1回の会議でも、営業データを分析し、マーケット資料と合わせて会議前日に参加者全員に配信。その数字に基づき、今後の売り上げ予測を示して次のアクションを提案しています。
人とのつながりを大切にすること
グループ企業のワークショップで
同じ職種の仲間とつながりを持つ。
仕事の悩みや課題は、1人ではなかなか解決できません。だからこそ、全国のホテルで同じレベニュー業務に携わる先輩や仲間から情報をいただくこと、他の人とつながりを持つことが大切だと実感しています。私の場合は、系列ホテルのワークショップや研修に参加し、西日本エリアを中心に各地の担当者とつながりを作ってきました。悩みを共有するほか、好評なプランの内容を聞くなど互いに情報交換しています。
ON・OFFの切り替えが大切
プライベートを充実させることが
仕事の充実につながります。
仕事を充実させるには、プライベートを充実させることが大切だと思います。私は、美味しいものを食べることが大好きなので毎晩、SNSを使って「行きたい旅行先・店」「食べたいもの」などの情報を収集し、友達と休日の計画を積極的に立てています。旅先でホテルに泊まるとアメニティをチェックしたり、フロントの案内を参考にしたりして、「いいな」と思ったら取り入れるなど、プライベートの中にこそ発見があると思います。
ある1日のスケジュール
- ★7:00
- 起床、朝食
- ★7:50
- 家を出る
- ★8:30
- 出社、メールチェック、データ送付
- ★9:00
- 分析作業、資料作成
- ★13:00
- 昼食
- ★14:00
- リモート会議、業者と打ち合わせ、本部と電話会議、企画作成
- ★19:00
- 退社
- ★19:30
- 帰宅
- ★20:00
- 夕食
- ★21:00
- 入浴・美容タイム
- ★22:00
- SNSで情報収集
- 23:00
- お弁当準備、就寝

ANAクラウンプラザホテル岡山
(株式会社レイ)
レベニューマネジメント
池田 祐子さん
36歳
[オススメの本]
『エッセンシャル思考』
グレッグ・マキューン
[休日の楽しみ方]
近場に出かける。旅行。
[自分磨き術]
エステ通い。白湯を飲む。
グルテンフリーの朝食で体調リセット
[リラックス法]
おいしいものを食べること。
所在地:岡山市北区駅元町15-1
HP:https://www.anacpokayama.com/
従業員数:198名